ダイレクト特集ページ用バナー(ダウンロード版)

幼女「こんにちは!引きこもり対策センターです!」男「…は?」 5

zxew

299:名無しさん@おーぷん:2015/02/10(火)23:53:09 ang

現実
男おっさんに腹パン→
男「おいおっs」
周り「きゃあああああ!なにこの男!いきなり暴力ふるって!警備員さーん!」
ーーーー
キャスター「次のニュースです。
人気アイドルのイベントが予定されていた日の早朝で、青年が中年男性に暴力をふるう事件が…」

幼女「こんにちは!引きこもり対策センターです!」男「…は?」

幼女「こんにちは!引きこもり対策センターです!」男「…は?」 2

幼女「こんにちは!引きこもり対策センターです!」男「…は?」 3

幼女「こんにちは!引きこもり対策センターです!」男「…は?」 4
幼女「こんにちは!引きこもり対策センターです!」男「…は?」
引用元:http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1423470624

【ノーブランド品】 スウェット 上下 セット ジャージ パーカー メンズ SB0043 (L, ブルー)【ノーブランド品】 スウェット 上下 セット ジャージ パーカー メンズ SB0043 (L, ブルー)



Amazonで詳しく見る by AZlink


303:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)00:00:38 CKo

ーーー2時間後

お巡りさん「では、二人とも今後は気をつけるように」ゴホン!

男「は、はい…お世話になりました」

幼女「ご迷惑おかけしましたわ失礼します」


スタスタ、スタスタ


幼女「………結局、アリマスイベント行けませんでしたね」

男「も、もう散々だ…あのおっさんは警察が来た途端逃げたから行方わかんねえし…」グスグス

幼女「せっかく早起きまでしたんですけどねえ……でも」

チラ

幼女「ありがとうございました」

男「は?」

幼女「正直、あのくらいの男なら私ひとりでもなんとかできました。というか、一人でなんとかするつもりでした」

幼女「…あなたが、勇気を出して挑んでくれたのは想像していませんでしたから」ニコ


306:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)00:02:09 CKo

幼女「ご迷惑おかけしましたわ失礼します」→幼女「ご迷惑おかけしました。失礼します」

誤字です


305:名無しさん@おーぷん:2015/02/11(水)00:01:33 mvS

幼女がお嬢様になってる


308:名無しさん@おーぷん:2015/02/11(水)00:04:28 dZc

でもお前らはこの世界のおっさんに当たるわけで


309:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)00:06:52 CKo

幼女「ですから、私はもうじゅうぶんです」クルッ

幼女「楽しみにしていたアリマスは見れなかったけど、でも、あなたとまた一歩進むことができた」

幼女「だから今日は、とても楽しかったです」ニコッ

男「…!お、俺も。」

男「俺も…お前とたくさん話せてよかった」ニヘッ

幼女「…ふふふ、同じですね!」

幼女「さあ!残念ですが、帰って昼寝でもしましょうか!」スタタ

男「え?今日の予定は…」


310:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)00:09:10 CKo

幼女「なあに言ってるんです?予定繰り上げしたじゃないですか!」

幼女「なので、今日は一日中自由です」

幼女「HTSCという規約にも、社会のルールにも縛られず、2人だけで1日を満喫しましょう!」バッ

男「…さんせーだ!!」



ーーー
Powered By 画RSS
311:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)00:16:30 CKo

ーーーー深夜

男「グガァ…ンゴゴ…」スヤスヤ

幼女「………」

バサッ



幼女「すいません、夜分遅くにお電話して」

幼女「はい、見事な躍進を遂げました。彼はもう、私の手なんか借りなくても大丈夫でしょう」

幼女「…そうですね、ではそれで決定で」


幼女「五日後のプログラム終了とともに、彼の私への記憶を消します」



ーーー


314:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)00:21:35 CKo

いいところなんですが…
すんませーん。今日で終わる予定だったんですけど、今回はここまでで続きは明日に引き伸させていただきます。

理由は、
もうラストスパートで、話をまとめて終わらせたいからです。

支援、閲覧、コメントありがとうございます。
明日で終了になります。最後までお付き合いくださればと思います。


320:名無しさん@おーぷん:2015/02/11(水)00:43:09 wqX

>彼の私への記憶を消します

いやあああああ哀しいENDはいやあああああ

これラストは記憶を消された後、ある日街中で2人がすれ違っても男は気づかず…ってパターンじゃない?


333:名無しさん@おーぷん:2015/02/11(水)12:34:33 rI7

>>320
でもこういう記憶がなくなるとかいう感じの話は
大体すれ違って「会った事ないのに会った気がする、親しさを感じる」みたいに違和感抱いてENDというのが多い


317:♂阿部♂アッー!♂◆Nn2KKZDtL2:2015/02/11(水)00:24:20 3Gk

頼むからグッドエンドにして欲しいぜ


335:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)12:37:18 T6n

プロジェクト開始29日目

ーーー明け方


チュンチュン、チチチ…

男「……」

男(……しょんべん)ムクリ

ガサガサ

男「…」チラ

幼女「すー、すー」

男「…くあぁあ」


パタパタ、ガチャ

………ジャー

男「……あ、あれ?」

男「リビングの電気つけっぱだ。幼女か?」パタパタ

カサッ、

男「うおっと、」

男「…なんだこの紙?」


337:名無しさん@おーぷん:2015/02/11(水)12:39:27 rI7

イッチ的には幼女の声はどの声優さんで再生されてるのかな


339:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)12:41:59 T6n

>>337
めったにアニメ見ないので女性声優さんわからんw
子安○人は友達の熱弁してた銀○で知った


338:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)12:39:33 T6n

カササッ

男「け、つけん、者様、各位…」

男「この度、経過じゅん、ちょうの……」

男「………」

男「……」

男「………なん、これ」

グシャアッ




ーーー


340:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)12:42:31 T6n

ーーー8時


男「え?晩餐会?」チラ

幼女「はい。以前言ったでしょう?ご飯作ってくれてる人と、晩餐会するって」シャコシャコ

男「あーそういやそうだったな。いやほんと、飯うまいよ」シャコシャコ

幼女「ええ。それで私、あなたが初めてご飯を褒めた時から、頻繁にその人に男さん褒めてることを伝えているんですよ」シャコシャコ…

ペッ
ブクブク、ブクブク

男「…なんかそれ、照れるな」シャコシャコ

ぺっ
幼女「そうです?…でね、その人、そのことを伝えるたびにとても喜んでいるんです」ふきふき

幼女「味を褒められたことよりも、あなたが美味しくご飯を食べていることの方がうれしいらしくて」

男「…ふーん。変な人だな」

ぶくぶくぶく…



ーーー


342:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)12:48:05 T6n

ーーー13時

男「よし、散歩行こうぜー」ガタッ

幼女「あ、だめです」ぎゅい

男「は?なんで?」

幼女「午前の課題が終わってないじゃないですか。あなたが『午後一で終わらせるからー』っていってたから、午後にまわしたんですよ?」

男「……そういやそうだな」

男「よし、じゃあやるか!」ストン

幼女「……」

チラ

幼女「……でも、まあ」

男「なに?」

幼女「別に、いいかもしれませんね。課題やらなくても」


345:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)12:51:57 T6n

男「お、おいどうした。気味悪いぞお前がサボりを催促するなんて…」
ジィ

幼女「別に催促はしてませんよ?ただね」

幼女「ほら、見てくださいよ。パソコンと漫画」スス

チラリ

男「ん…?あれがどうしたんだよ」

幼女「埃かぶってるでしょ?」

幼女「……もとはこの課題、あなたがネット依存ぎみだったから設けたものだったんです。少しでもはなれさせるように」

幼女「でも、必要なくなったみたいなので」ニィ


348:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)12:58:46 T6n

幼女「毎日三食、食事をして。自分のことをやって、外出をする。勉強もして、しっかり寝る」

幼女「1日は24時間しかないですが、どうです?充実していますか?」

男(……充実していますか)

男「……どうかなあ。お前やかましいし、充実はしてねえかもな」ハハッ

幼女「またそういうこと言う!!あなたがこの世界に満足するまで私は帰れないんですよ?」プンスコ

男「あーじゃあ満足してますぅー。すごい充実してますぅー。」ケラケラ

男(………帰るって、なんだよ)

男(俺の知らないところに帰るなよ……)

ギゥウ



ーーー


350:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)13:08:44 T6n

ーーー18時


ギュウウウウゥ

男「痛い痛い痛い!!もうちょっと優しくしろよバカ!」ガガッ

幼女「え、そうですか?それはすいません。では少し緩めます」

ギギュゥウウウウ

男「いてえって言ってんだろ!!お前絶対遊んでんだろ!!」

幼女「目隠しなんて生まれて初めて人にするのでわかんないんですよう」ケラケラ

男「こんのっ………」


351:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)13:13:48 T6n

男「ていうか、なんで目隠しすんだよ。そんなにすごい人が来るのか?」

幼女「ええ。偉大なる人です。なので、驚きをアップさせようと思いまして」ニコ

男「誰なんだよ……俺料理まったくしないから、シェフなんて一人も知らねえぞ」

幼女「それは素晴らしいシェフです。さあ、行きましょう!シェフはもうリビングにいますので」

男「いつの間に家に…」

グイグイ

男「わかったから押すなよっ。ゆっくり歩け」

幼女「はーい。しっかりつかまっててくださいね」


352:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)13:18:31 T6n

スタ、

スタ、

スタ………


男「あっぐぅ」ドシンッ

男「急に止まんな!」

幼女「ああすいません。さあ、つきましたよ」

ギィ、
ガチャン

幼女「ささ、目隠し外しますよー!」

男「お、おいゆっくりやれ…」


シュルシュル、
パサッ

男「うおっまぶしっ……」

男「………!」


353:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)13:22:25 T6n

男「……親父、」

男「お袋…?」

ガタン

母「……男、久しぶり」ニコ

父「…」

父「少し、逞しくなったな」ジィ

男「っ、」バッ

幼女「……ふふふ」

幼女「こちらが偉大なるシェフ、そしてシェフを支えている素晴らしい旦那さん!!」バッ

幼女「……あなたの、お父さんとお母さんです」

男「……!」

ウルッ
ブァアッ

男「……っ、ぐぅ…!」グスッ


355:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)13:26:43 T6n

男「ぅう、ぐぅ……っ…!」

ボタ、ボタ

母「……おとこ」

ギュウ、、、

母「ほんとうに、逞しくなったねえ」ポンポン

男「っ、……ぅ……!」ギュ、

母「……うふふ」


母「お母さんね、あなたをこの世界に産んで、ほんとうに良かったわ」

男「っ、うわぁぁああっ……!」ボロボロ

父「……」

幼女「…ふふ、」ニッコリ



ーーー


357:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)13:35:13 T6n

ーーー

幼女「さあさあ!あなたの席はここですよ!ほらほら」グイグイ

男「おいっだから押すなって!」カァア

男「……ってなんで俺だけ、テーブルの中央なんだよ」

幼女「誕生日席ですね」

母「男、まだお誕生日お祝いしてなかったじゃない?だからそれも兼ねてね」ニコニコ

父「…早く座れ。料理が冷めるぞ」

男「ケーキ、ローストビーフ、サラダに肉じゃが、刺身……から揚げ」

ズラァァア

男「これ全部、お袋が作ったのか?」

母「そうよー!腕によりをかけたわ!」グッ


358:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)13:43:11 T6n

幼女「ささっ、始めましょう始めましょう!!」


パンッ
パパンッ

幼女、母「男(さん)!ハッピーバースデー!!」カチャン

男「あ、ありがとう…」

男「……」チラ

父「……お酌ぐらいするぞ」ニィ

男「っ、ありがとう!」

カチャン
ワイワイ、ワイワイ

幼女「もうお母さん、聞いてくださいよ!男さんこの間、私の体をジローッて見てなんて言ったと思います」

母「さあねえ、想像つかないわ。なんて言ったの?」ジロ

男「おっおいその話は…」

幼女「『成長期が人より遅いのか?』って!!酷くないですかあ!?」グワッ

父「……けしからんな」

母「まあ酷い。こんな子に育てた覚えはないんだけどねえ」ハァーッ

男「ち、違うって…ただちょっとからかってやろうかと!!」

アハハハハハ……




ーーー


359:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)13:51:18 T6n

ーーー

夜。部屋。


男「……けっきょくお袋たち、どっか行くのな」ゲフ

キィー

幼女「ええ。相談を重ねた結果、プロジェクト終了までは私と男さんだけで生活することになりまして」

男「……楽しかった」

幼女「はい?」

男「今日、すごく楽しかった。お袋の飯もめちゃくちゃうまかったし、親父も……楽しそうで。よかった」

幼女「…なぜ、あの日急にお母さんのご飯が美味しくなったかわかります?」

パタン


360:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)13:55:21 T6n

男「……いや、わかんねえな」

幼女「簡単に言ってしまえば、あなたが空腹で、かつ食事に集中していたからです」

幼女「空腹は最大の調味料とは、よく言うでしょう?あなたはあの日まで、さんざんお菓子を食べながらパソコンに夢中になってご飯を食べていたので、言わば食事のありがたみを知らなかったのです」

幼女「おいしくて栄養のあるご飯があるって、素晴らしいですよね」ニコッ

幼女「食材と、それから毎日あなたのために作ってくれているお母さんの存在は、限りなく大切なものだと思います」

男「……俺も、そう思うよ」ニィ


362:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)14:03:20 T6n

男「あれだけ、ぞんざいに親に接したことを、今日すげえ悔やんだ」

男「親がどれだけ支えになっているのか、俺ぜんぜん理解してなかったよ。ほんとに、かけがえのない、存在だ」

男「一生土下座しても、足りねえよ」ギュウウ

幼女「……男さん」

幼女「過去を悔やんでも元には戻りません。大切なのは、気づいてからどうするかです」

幼女「あなたは、これからどうなりたいですか?」


ーーーカチッ

男「そうだな……」

男「まずは人に慣れることから始めて、社会で役立てる存在になりたいかな」

男「あの日、おっさんに怒鳴ったとき思ったんだけど…俺、ああいう人を更生させる仕事とかしてみたいかも」

幼女「…いいですね」

男「おう、だからさ」


365:名無しさん@おーぷん:2015/02/11(水)14:05:19 C2G

TRUE ENDになってくれ


367:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)14:12:22 T6n

男「まず一年間社会に慣れて、それからなんか資格取って、就活でもするよ」ニコッ

男「んで、いつか親に恩返ししたいな。へへっ」

幼女「素晴らしいですね」

幼女「陰ながらずっと、応援しています。いいですか?なにか困ったら人に頼ってくださいね」

幼女「あなたが手を差し伸ばせば、必ず取ってくれる人がいますから」ビッ

男「おう!ありがとうな!」ニカッ


ーーーザァアッ、
ピピ、

………対象者の更生を感知しました。

これにてプロジェクト終了の準備を開始します。

………プロジェクト終了まで、あと72時間………



幼女「……」



ーーー


368:名無しさん@おーぷん:2015/02/11(水)14:15:09 48m

まだ切り札があるはず……


369:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)14:25:05 T6n

プロジェクト開始31日目

ーーー朝

男「……くぁあ」ガバァ

ちら

幼女「……」シャコシャコ

男「おー、おはよ幼女」

幼女「……」ボー
シャコシャコ

男「…?おーい、ようじょー」

幼女「っ、!あ、」ハッ

幼女「あ、あら、男さん起きました?おはようございます!」ニカッ

男「おう、おはよ…?」

幼女「待っててくださいね、今朝ごはん持ってきますので」ガタガタ

シャコシャコシャコシャコ…


男「…」


370:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)14:30:37 T6n

ーーー9時

幼女「はい、ではこれ今日の課題です」

ドッスン!

男「…またずいぶんと多く持ってきたな」

幼女「今日の問題はこの紙に書いてありますので、さ、どうぞ」せかせか

ペラリ、

男「…これ」

幼女「は、はい?」

男「電気代の請求書の、この本…知育絵本…」チラ

幼女「あっあれ?」ガタタッ

幼女「あっやだ間違えちゃいました!すいません、今持ってきますので待っててください!」ガタガタ

男「…」


371:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)14:31:38 T6n

誤字
「電気代の請求書の、~」→「電気代の請求書と、~」

すいません。


372:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)14:37:20 T6n

ーーー12時半

幼女「お昼、すごく美味しそうですよ!レモネードと、サンドウィッチ、それからソーセージソテーです」カチャ

男「幼女さん、お言葉ですが」スッ

幼女「はい、なんです?」

男「…サンドウィッチに箸は不要です」スス

幼女「あ、ごめんなさい!うっかり…」ヘラ


ーーー16時

幼女「あ、男さん!あの蝶々なんて言う名前でしょうね?」ジィ

男「あれどう見てもとんぼだけど…」

幼女「あれっ?」



ーーーー


374:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)14:42:12 T6n

ーーー夜

男「お、ま、え、さあ!!!」バンッ

幼女「……なんです?そんな怒り心頭で…」アセ

男「なんです?じゃねえよ。なんか変だぞ?どうしたんだよ?」

幼女「え?そ、そうですか?わかんないなあなんでしょう…」

ガッ

男「しらばっくれんなよ…。明らかに今日、おかしいぞ。なんかあるんだろ?」

幼女「…そんな」

男「言ってくれよ。信頼できるって、電車の中で言ってくれたじゃねえか…」

ガクン

幼女「…」


375:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)14:46:31 T6n

男「明らかに今日のお前、普通じゃない」

男「……どうしたんだよ?風邪でもひいたのか?疲れてんだったらベッドで休んでもいいんだぞ?」ジイィ

幼女「…」

男「……俺は、」

男「俺は、お前に頼ってばっかで情けねえかもしれない。でも、お前がもし、なにか困ってんなら」

男「そんときは俺が、力になりたい」ギュウ

男「今日のお前は、普通じゃないよ。どうしたんだ?」

ジィイ

幼女「……」ギュ

幼女「…時間が、ありません」ボソ


376:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)14:50:46 T6n

男「…」

幼女「実は、」キッ

幼女「男さんの算段外の更生の速さにより、プロジェクトの予定が繰り上げられて、予定より早期に終了することになりました」ググッ

幼女「なので、時間がないのです。残された時間は……」チラ、

チッ、チッ、チッ、

幼女「………あと22時間」

男「……っ」


377:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)14:55:48 T6n

幼女「……今まで、言わなくてごめんなさい」グッ

幼女「本当は、もっとやるべきことがたくさんあります。これからのことを詳しく考えなくちゃいけないし、あなたとご両親のサポートも必要だとおもうし。……それに、」

チラ、

幼女「………まだ、宝箱はからのままです」

男「………」

男「…知ってたよ」

幼女「え、?」

男「知ってたよ、詳しい時間まではわからなかったけど、でも、君といれる日がもう限られてることは、知ってた」

男(全てを、話そう)


378:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)15:08:55 T6n

男「幼女が来てからすぐに、俺はHTSCについて調べたんだ。なんかうさんくせえって思ってたから」

男「政府が運営する、国際団体。目的は、国が定めた「引きこもり」に値する人の社会的復帰と、更生だよね」

男「被験者の重度により、期間もプランもさまざま。まず二週間は、通常の生活の取り戻し、それから躍進を経て、被験者の更生が確認されたらプロジェクトは終了する」

幼女「……ええ、その通りです」

男「……で、最後」

ドクン

男「俺が読んだ文章は、確かこうだった」

『最終目標は、対象者様の完全なる社会復帰になります。そのため、サポート職員のこれまでの手助けやサポートを思い出すことにより引っかかり、今後の支障になる場合がございますのでーーー』


男「……多くの体験や力になった記憶"だけ"は、そのまま継続として残ります」

幼女「……」


379:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)15:13:25 T6n

男「……だけは、って」

男「最初はまあ、特に気にしなかったんだ。ちょっと引っかかりはしたけど、別に俺には関係ねえしって思ってた」

男「……でも、今は違う」

ドクン、ドクン

男「その意味が、俺にはなんとなくわかる。でも、なんとなくでしかわからない」

男「君の口から、真実が聞きたい。俺が、この先どうなるのか。そして、」

ギュ

男「幼女が、この先どうなるのか」


380:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)15:20:05 T6n

幼女「……」

幼女「……HTSCは、何度も言うように国際団体です。ほぼ非営利で国のために動き、国民をサポートしてより良い国づくりをめざします」

幼女「なので、これから未来に向けて歩み出す男さんたちに、私どもがなんらかの形でつまづかせてはならないのです」

ギュウゥ

幼女「人間は、どんな理由で転ぶかわかりません。実際に、過去には何度も私どもが原因でつまずき、せっかく更生したのに挫折してしまった人もいます」

幼女「……国のために、いる人間は、爪痕を残してはならないのです」

男「……」

幼女「……22時間後、私はあなたの記憶を一部抹消します」


381:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)15:26:25 T6n

幼女「この一ヶ月間であなたが楽しいと感じたことや、ためになったと思うことは全て記憶にのこります」

幼女「ただ」

幼女「ただ、そこに私がいないだけで」

ググッ…
ブルルッ

幼女「……っ」ぶわわっ

ポタポタ、ポタ

幼女「男さあん!!!」ガバッ

男「っ、」

幼女「この一ヶ月、あなたは本当に素晴らしい躍進を遂げました!他人に同じことをしろと言っても絶対にできない、見事な成長を見せてくれました!!!」グスッ

幼女「あなたは希望があります!!未来があります!!そしてそれはとても輝いていて、誰かのために、いいえ!あなたと繋がるこれからの人全てのひとのためになるでしょう!!!」


382:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)15:31:25 T6n

幼女「絶対に成長できないなんてことは絶対にない!!あなたはその事実を身を以て実現してくれました!!!人間は常に成長しているということを!!あなたは私に教えてくれました!!」グスッ

幼女「この経験と希望は、明日の足跡となり、時に人にささえられながら、あなたは自分の道を歩きます!!どこまでも!!」

幼女「支えてくれる人と!!歩くのです!!!」ガッ

男「っ…」

幼女「うっ……ふぅ…」ずず

ふるふる、

幼女「………」

男「…」

幼女「…なので、」にこ


383:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)15:35:54 T6n

幼女「私との記憶はなくなります。ですが、"私と経験したこと"は、これからもずっと、あなたの中で生き続けます」

幼女「忘れないでください、」

男「…」ボタ、ボタ

幼女「その勇気を、優しさを。これだけ忘れなければ、あなたはきっと、きっと」

幼女「厳しい世の中を耐え抜き、笑って生きることができます」ニコ

ボロボロ、
ぴちゃ

男「…ぐすっ………ああ、」

男「ありがとう、幼女」ズズッ




ーー!


385:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)15:41:28 T6n

ーーー22時


モゾ、モゾ

男「……なあ?」

幼女「はい?」

男「あのさ……うで、」

幼女「うで?」ガササ

男「腕のタンク…見せてくれねえか?」モゾ

幼女「…」




男「へー、チタン?でできてんのこれ」

ボオン…

幼女「はい。ここから貯蓄して、それでこう突き抜けて、この管に通ります」なでなで

男「すっげえな。この透明のが栄養?」

幼女「そうです。750ミリリットル入ります」


386:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)15:46:01 T6n

男「………なあ」

幼女「なんでしょう?」

男「この栄養って、どこで売ってるんだ?」

幼女「政府から直接もらってるんです」さわっ

男「政府から?」

幼女「はい。かなり特殊なものですので、2リットルでウン千万の高値になります」

幼女「なので私は、お金を払えないので代わりに国のために働いているのです」ジィ

男「そうか……どうしても、」


387:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)15:50:01 T6n

男「どうしても、国に逆らうことはできないんだな」モゾ、

幼女「…?、どういうことですか?」

男「いや、こういう仕事してるじゃん?お前。たとえ辛くなったり感情的になったりしても、お前は国に逆らうことができないんだなって…」

幼女「…ぷっ、ふふふ」

男「な、なんだよ」

幼女「違いますよ、男さん」

幼女「私は、私の限られた要領の中でどれだけ自分の力を発揮できるか挑戦しているんです」

幼女「なので、苦しくても辛くても、次どうすればいいかってことを常に思ってます」


388:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)15:53:43 T6n

幼女「何事も挑戦です。人生、どの人間にも限られた枠がありますから、その中で最大限に自分を発揮できればいいと思いませんか?」

幼女「私はぜんぜん、辛くなんかありませんよ」ニコッ

男「……おー、そうか」

男「やっぱお前、すごいよ。見た目幼いくせに!」ニカッ

幼女「あなたは一言余計なんです!さあ、寝ますよ」がさっ

男「おー。」


カチャカチャ、
カチン



ーーー


390:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)15:59:28 T6n

プロジェクト最終日

ーーーー


幼女「ケータイ」

男「持った」

幼女「お財布は?あ、あと予備の靴下も」

男「予備の靴下ってなんだよ。なんで必要なんだよ」ジリッ

幼女「この間ふざけて川に落ちたじゃないですか」

男「あ、あれはあの…あれだよ…」


カチャン、

幼女「さ、行きましょう。今日は河原すいてますかね?」

男「さあなー。祝日だからガキいっぱいいるかもな」

幼女「水遊び、気持ち良さそうですよねえ」

男「お前ガキに交じっても違和感ないから行ってくれば?」ニヤニヤ

幼女「さいてーですっ!」



ーーー


391:名無しさん@おーぷん:2015/02/11(水)16:00:27 5Xp

映画化しろよマジで


392:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)16:05:40 T6n

スタスタ、スタスタ


チュンチュン、
ピーチチチチチ…


男「…あ」

幼女「はい?」

男「なあ、あの鳥なんていうんだっけ?」ビ

幼女「……ヒヨドリですね」

ピピ、チチチ…

男「ふーん」

幼女「どうしてですか?」

男「いや、ガキの頃よく追いかけててさ、なつかしいなってこないだ思って」

幼女「そうでしたか」

スタスタ…

男「…俺さ」


393:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)16:09:10 T6n

男「あの宝箱、これからゆっくり敷き詰めていくよ」

幼女「…そうですねえ。これからいろんな経験を重ねるにつれ、大切なものも増えていくでしょうからね」

男「ああ。ゆっくり、それこそ人生を通して大事なもん見つけていく」

スタスタ、スタスタ

……ガサ、


幼女「さて、ここでいいですかね」

男「ああ。人気もないしな」

幼女「…」

男「…」


394:名無しさん@おーぷん:2015/02/11(水)16:13:38 BzE

男の幼女に対する人称がお前だったり君になったりブレるのが気になる
あとこれ形は違うけど東鳩のマルチのシナリオ思い出した
別れの寂しさとかの部分で


413:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)16:27:43 T6n

>>394

一応感情的になった時が「お前」、冷静にものを見てる時が「君」っていうふうに分けてたw

よくわかんなかったらごめんよ。


395:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)16:13:59 T6n

幼女「……男さん」

男「はい」

幼女「今まで、ありがとうございました。私も、多くの経験と大切な気持ちをいただきました」

幼女「私も、このことは一生忘れないでしょう。あなたのご健勝を、心から祈っています」

男「おう」

男「じゃあ、俺からも一言」

幼女「はい」

男「……君のおかげで、人生が変わったと言っても過言ではない、本当に。君との記憶はなくなるけど、でも君と歩いた足跡はいつまでも俺の中に残る」

男「ありがとう。君が好きだ、これからも」

幼女「……はい、わたしもです」


396:名無しさん@おーぷん:2015/02/11(水)16:17:19 rI7

うわああああああああああああああだめだおっお( ;ω;)


397:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)16:20:12 T6n

チッチッチッ…

幼女「……」

男「……」

幼女「……では、そろそろ時間です」

男「ああ」

幼女「目を閉じてください。時間が来たら、あなたはもう、立派な普通の人です」

男「……手の震えがとまんねえや」ガタガタ

幼女「かっこ悪いですねえ」

男「…なあ、幼女」

男「あの日、うちに来てくれてありがとう。ともに歩いてくれてありがとう。君の全てに、」

男、幼女「ありがとう」


チッチッチッ…


男「……さよなら」

幼女「ええ。さよなら」



スッ


……………

男「……」


398:名無しさん@おーぷん:2015/02/11(水)16:21:53 rI7

だめだってばよおおおおおおおおおおおおおおお( ;ω;)


399:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)16:21:58 T6n

男「……?」

ピー、チュンチュン、
ヒロロロロ…

男「っ…頭いてえ……」グワン

男「あれ、俺なんで…ここ公園…?」


ガサ、

男「……ん?」

男「ポケットになんか入ってる」ガサゴソ


404:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)16:25:02 T6n

男「紙と……ネジ?」

ガササッ
『お疲れ!さっさと元の極楽生活に戻ろうぜ!』


男「……あんだこれ?俺が書いて入れたのか?」

ぐしゃぐしゃ

男「……ふぁあ、」

男「……さて、帰って資格の勉強しなきゃ」


スタスタスタ…

ダッ



おわり。


407:名無しさん@おーぷん:2015/02/11(水)16:25:35 jNK

うわぁーーー!!!


408:名無しさん@おーぷん:2015/02/11(水)16:26:27 Nzn



412:名無しさん@おーぷん:2015/02/11(水)16:27:23 rI7

アニメ化決定だな


414:名無しさん@おーぷん:2015/02/11(水)16:27:52 rI7

男 CV:子安武人
幼女 CV:
父 CV:
母 CV:

さて


420:いち◆mYvSV9JQsw:2015/02/11(水)16:32:31 T6n

ではまたなんらかの形でお会いできればと思います。
どうもありがとうございました~


426:名無しさん@おーぷん:2015/02/11(水)16:41:01 C2G

続き無いの?(´・ω・`)


427:名無しさん@おーぷん:2015/02/11(水)16:42:03 kqA

続き…ねぇ
これ以上は蛇足だろうな

>>1乙でした!

このエントリーをはてなブックマークに追加
Powered By 画RSS

コメント

1 .名無しさん2015年03月24日 10:43▼このコメントに返信

宝箱の伏線は回収された?それとも,俺の理解力不足なのか...

トラックバック

aaaaaaaa